トラブルを未然に防ぐ!カラー設定10選「知っておきたいカラーマネジメント」

トラブルを未然に防ぐ!
カラー設定10選

カラー設定

Photoshop を最初に起動したときは、目的の作業に適した [ カラー設定 ] を行います。[ カラー設定 ] は、色の見え方に大きく影響します。
適切な設定が行われていないと、表示される色が変わってしまったり、作成した画像データの色が、他のパソコンで再現されにくくなります。

Web用のカラー設定

Web 用に限定するなら、[ Web・インターネット用 – 日本 ] がいいでしょう。[ Web・インターネット用 – 日本 ] では、取り扱う画像データに埋め込まれた、RGB のカラープロファイルを変換します。
【操作方法】
[ 編集 ] メニューから、[ カラー設定 ] を選択します。[ カラー設定 ] ダイアログで、[ 設定 ] に [ Web・インターネット用 – 日本 ] を選択します。
[ 説明 ] セクションに表示される内容を確認します。
[ 設定 : Web・インターネット用 – 日本 ]
説明 : Web・インターネット用-日本 : インターネットホームページに表示するコンテンツなど、印刷用でないコンテンツを日本において作成するときに適したカラー設定です。RGB コンテンツは sRGB に変換されます。
ここで注目する項目は、[ 作業用スペース ] セクションの [ RGB ] です。[ sRGB IEC61966-2.1 ] というのが、現在、設定されているカラープロファイルです。
一般的なディスプレイやプリンタなどの初期設定では、この「 sRGB 」が使用されています。[ Web・インターネット用 – 日本 ] に設定しておくと、Photoshop で開いたすべての RGB 画像は、「 sRGB 」にプロファイル変換されます。
[ Web・インターネット用 – 日本 ] の設定内容
Web 用なら「sRGB」で統一
「 sRGB 」とは、IEC (国際電気標準会議) が定めた「色空間」の国際標準規格です。ディスプレイやプリンタ、デジタルカメラなど、一般的な機種のほとんどが採用している「色空間」で、パソコンなど機器への設定は、「カラープロファイル」で行います。
プリセット [ Web・インターネット用 – 日本 ] に設定すると、[ 作業用スペース ] の [ RGB ] に [ sRGB IEC61966-2.1 ]、つまり、「 sRGB 」の色空間が適用されます。大事なのはこの設定であり、何が何でも、[ Web・インターネット用 – 日本 ] でなければならない訳ではありません。プロファイルの破棄や手動による変換など、出力時に「 sRGB 」が適用されるように作業を組み立てましょう。
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印刷用のカラー設定

印刷用に適したプリセットは、[ プリプレス用 – 日本2 ] です。[ プリプレス用 – 日本2 ] では、[ 作業用スペース ] セクションの [ RGB ] に [ Adobe RGB (1998) ] が設定されています。
【操作方法】
[ 編集 ] メニューから、[ カラー設定 ] を選択します。[ カラー設定 ] ダイアログで、[ 設定 ] に [ プリプレス用 – 日本2 ] を選択します。
[ 説明 ] セクションに表示される内容を確認します。
[ 設定 : プリプレス用 – 日本2 ]
説明 : プリプレス用 – 日本2 : 日本における一般的な印刷条件に合わせたコンテンツを作成するときに適したカラー設定です。CMYK の値は保持され、カラープロファイルについての警告は必要に応じて表示されます。
「 Adobe RGB 」を簡単に言うと、CMYK カラーに適した RGB カラープロファイルです。「 sRGB 」設定時よりも、色の再現力が高くなります。印刷の用途がある場合は、[ プリプレス用 – 日本2 ] を設定しておきましょう。
[ プリプレス用 – 日本2 ] の設定内容
印刷用なら「Adobe RGB」で統一
「 Adobe RGB 」とは、Adobe Systems が定めた色空間で、国際標準規格の「 sRGB 」よりも広い色再現領域を持ち、商業印刷などの専門的な分野で標準的に使われています。
プリセット [ プリプレス用 – 日本2 ] に設定すると、[ 作業用スペース ] の [ RGB ] に [ Adobe RGB (1998) ] の色空間が適用されます。[ カラーマネジメントポリシー ] では、すべての項目で [ 埋め込まれたプロファイルを保持 ] に設定されていますが、画像データを入稿する印刷所によって、独自のカラー設定や、カラープロファイルを指定する場合があります。データを作成する前に必ず入稿ガイドを確認しましょう。

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