レンズぼかしは、ワンクリックで適切なぼかし効果を適用できます。しかし、万能ではありません。自動設定を基にして、素材に合った調整を行いましょう。
【操作方法】
[ ぼかし量 ] は、ぼかし効果の強さを調整します。ここでは、最大値の [ 100 ] に設定します。
[ ボケ ] は、焦点範囲の外側にある、光源の形状を選択できます。
[ ボケの強調 ] は、焦点範囲の外側にある、光源の明るさを調整できます。
焦点範囲を調整
AI 被写体検出によって設定された焦点範囲は、グラフのボックスをドラッグすることで編集できます。
作例では、被写体の人物より遠い焦点距離が設定されているため、テーブルの端や、天井のランプシェードも、焦点範囲に含まれています。
[ 奥行きを可視化 ] によるピクセル分布の多い箇所は、焦点範囲の中央に置くことが望ましいです。遠い方の距離を短く調整すると、背景ぼかしとの対比も強くなります。
初期設定から、ぼかし量を最大に設定しました。[ OK ] をクリックします。
簡単な操作で、アーティスティックな、ぼかし効果を加えることができました。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ Camera Raw フィルター ] を選択します。
[ レンズぼかし ] パネルで、[ 適用 ] を有効にします。
[ ぼかし量 ] に [ 100 ] を入力します。任意に調整
Camera Raw フィルターの効果が追加されました。
設定は同じでも効果は違う!
「ぼかしを増幅」では、最初のスマートフィルターと、2回目のスマートフィルターの設定がまったく同じです。
しかし、新しい [ レンズぼかし ] の効果は、最初の [ レンズぼかし ] を適用した画像を対象として自動設定されるので、増幅の強さは部分的に変わっているハズです。
つまり、画像全体に均一なぼかしが適用されるのではなく、最初の効果とは違う、別の被写界深度を再計算しているのです。