ハーフトーンとは、新聞や雑誌の印刷製版に用いられるスクリーンです。写真やイラストなど、階調を含む画像を網点模様に分解します。ここでは、擬似的な表現として、カラー画像に合成しましょう。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ レイヤー 0 のコピー ] を表示して選択します。
[ イメージ ] メニューから、[ 色調補正 ] – [ 白黒 ] を選択します。[ 白黒 ] ダイアログで、[ レッド系 ] に [ 30 ] %、[ イエロー系 ] に [ 89 ] %、[ グリーン系 ] に [ 59 ] %、[ シアン系 ] に [ 70 ] %、[ ブルー系 ] に [ 11 ] %、[ マゼンタ系 ] に [ 41 ] % を入力して、[ OK ] をクリックします。
輝度を優先させたモノクロ?
カラーを形式的に表す「HSB」では、色相、彩度、明度の組み合わせによって、さまざまな色がつくり出されています。モノクロ化は、特定のアルゴリズム (計算方法) によって行われるもので、必要としない色相、彩度をどのように換算するかで結果も異なってきます。
たとえば、黄色と青色の見た目の違いが、モノクロ化によって現れにくい場合もあります。[ 白黒 ] での設定値は、カラーを「輝度」という観点で理論的に数値化して、モノクロ化による見た目の違いを出そうとするものです。
カラー画像を適切にモノクロ化できたら、[ カラーハーフトーン ] を適用しましょう。擬似的なハーフトーンになるため、対象画像が、RGB カラーの場合、モノクロにするには、すべてのチャンネルに同じ値を設定します。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ ピクセレート ] – [ カラーハーフトーン ] を選択します。[ カラーハーフトーン ] ダイアログで、[ 最大半径 ] に [ 14 ] pixel、[ ハーフトーンスクリーンの角度 ] にすべて [ 45 ] を入力して、[ OK ] をクリックします。
[ レイヤー ] パネルで、描画モードに [ ソフトライト ] を選択します。
写真をカラフルなアメリカン・ポップアート風にすることができました。