【Photoshop基本操作】選択範囲を作成するアプローチ方法は、色域 (色の違い) と、明度 (明るさの違い) に大別されます。[ 自動選択ツール ] などは、互いの要素から、定式化された数値を持ち寄っていますが、基本的には、色域を重視した選択範囲が作成されます。
色のない世界で抽出する!
たとえば、夕焼け空のように、赤色から青色に変化する領域を同じ領域として選択したい場合、その色の違いが大きいほど、[ 自動選択ツール ] などでは困難になってきます。
しかし、それらの異なる色の「明度」が近い数値なら、同じ領域として選択することができます。
わかりやすく言えば、色のない世界にすれば、明度だけで抽出できるのです。 [ 演算 ] を使用すると、さまざまな、チャンネルの組み合わせによって、画像を構成する特定の要素が抽出できます。
これから行う操作は、赤色から青色に変化する空だけを選択して、イメージ通りの色調変換をする方法です。主体の建物や木は、逆光によりシルエット化していますが、色調をできるだけ変えたくないという前提です。
ここで使用している素材画像は、夕暮れの空をバッグに建物を撮影したものです。撮影時のイメージでは、空がもっと赤く感じていましたが、オートモードでの撮影だったので、全体に青っぽく写ってしまいました。
【操作方法】
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 1600 pixel ]、[ 高さ : 1200 pixel ]、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。