[ 差の絶対値 ] の合成色は、基本色が 50% グレーのとき、中間調より暗い階調だけで構成される特性があります。この狭い階調幅を伸ばして、画像を明るく補正しましょう。
【操作方法】
[ レイヤー ] メニューから、[ 画像を統合 ] を選択して、すべてのレイヤーを統合します。
[ イメージ ] メニューから、[ 色調補正 ] – [ レベル補正 ] を選択します。[ レベル補正 ] ダイアログで、[ 入力レベル ] に左から [ 0 ]、[ 2.00 ]、[ 255 ] を入力して、[ OK ] をクリックします。
階調の中間点がシャドウ点に近付き、画像が明るくなりました。天然コルクのような模様が、よりらしくなってきました。
明るく補正する目安は?
STEP 2 で合成した画像は、完成予測のイメージより暗い仕上がりです。このような状態は、階調のハイライト領域が不足していたり、極端な黒ツブレが発生している可能性があるので、[ レベル補正 ] で階調の伸張を行ったり、シャドウ領域とハイライト領域のバランスを整えましょう。
しかし、ハイライト点の調整スライダーを操作する必要はありません。ここでの補正は、ハイライト領域の階調を広げることが目的であり、コントラストを高めるためではありません。
たとえば、ハイライト点の調整スライダーを、ヒストグラムのハイライト側に合わせると、画像内のいちばん明るい部分が完全な白色に補正されます。完全な白色は階調を含まないので、この後に行う着色やエッジの効果が出しにくくなってしまいます。ハイライト領域に階調の余裕 ( 256 階調中の約 25% 以上) を残しておくことが必要です。