彩度と明度で変換する
[ 色相 ] で主な色を変えることはできますが、さまざまな色を再現するには、[ 彩度 ] と [ 明度 ] も深く関わってきます。代表的な色の系統として、レッド、イエロー、グリーン、ブルー、バイオレッドの基本5色を再現することにより、色相・彩度・明度の関係を深く知りましょう。
レッド(純色)
レッド (純色) は、元画像のライトグリーンに比べ、彩度が高く暗い色です。そのため、[ 彩度 ] に Max 値の [ 85 ]、[ 明度 ] に [ -20 ] を設定します。
イエロー(純色)
イエロー (純色) は、元画像のライトグリーンに比べ、彩度も明度も高い明るい色です。そのため、[ 彩度 ] に Max 値の [ 85 ]、[ 明度 ] に [ +5 ] を設定します。
グリーン(純色)
グリーン (純色) は、元画像のライトグリーンに比べ、彩度が高く暗い色です。そのため、[ 彩度 ] に Max 値の [ 85 ]、[ 明度 ] に暗い方の Max 値の [ -30 ] を設定します。
ブルー(純色)
ブルー (純色) は、元画像のライトグリーンに比べ、彩度が低く暗い色です。そのため、[ 彩度 ] に [ 70 ]、[ 明度 ] に暗い方の Max 値の [ -30 ] を設定します。
バイオレッド(純色)
バイオレッド (純色) は、元画像のライトグリーンに比べ、彩度が低く暗い色です。そのため、[ 彩度 ] に[ 65 ]、[ 明度 ] に暗い方の Max 値の[ -30 ]を設定します。
トーンジャンプを防止する!
[ 彩度 ] と [ 明度 ] の調整では、微妙な階調が飛んでしまう「トーンジャンプ」に気をつけなければなりません。たとえば、中間調に設定したいカラーの [ 彩度 ] が 100 % の場合、[ 色相・彩度 ] で調整されるハイライト領域も 100 % が適用されるため、階調幅に余裕がなくなりトーンジャンプを引き起こします。
そのため、[ 彩度 ] を 15 % 落とすという考え方で、85 % の Max 値を設けます。[ 明度 ] にも Max 値を設けますが、[ 色相・彩度 ] では -100 % 〜 +100 % の調整になるので、15 % の2倍の -30 % 〜 +30 % を明るい方と暗い方の Max 値として定義します。