[ レイヤーがドロップシャドウをノックアウト ] が「無効」の場合は、オブジェクトと重なる部分のドロップシャドウがそのまま適用されます。そのまま適用されたドロップシャドウは、オブジェクトが透明色の場合に確認できます。オーバープリントと同じ
ヌキとノセ
「ノックアウト」とは、主に印刷の分野で使われている専門用語で、印刷面の塗りが重なった部分を、「ヌキ (抜き合わせ)」にするという意味で用いられています。
印刷面の塗りは、プロセスカラーという限られた4色で構成されているため、刷紙の白色とカラーインクの網点が掛け合わされて、さまざまな色が表現されるしくみです。
たとえば、黒色の背景に明るい水色の文字が重なった印刷面では、シアンの網点で明るい水色を表現して、文字の部分をノックアウトしたブラックが印刷されています。
「オーバープリント」とは、「ノックアウト」と正反対の用語で、印刷面の塗りが重なった部分を、「ノセ」にするという意味で用いられています。
用途としては、ノックアウトの隙間を埋めるためや、インクを重ね合わせて色の深みを出す場合など、どちらかと言えば特殊な工法に用いられます。
たとえば、水色とブラックの掛け合わせを背景とした印刷面では、文字の部分がノックアウトされず、すべての領域がシアン ( 〜 100% )で印刷されています。