プレビュー [ 白地 ] に戻して、不要なものが検出されていたら、その箇所を修正しましょう。たとえば、白マドなど、小さな中抜き箇所がある場合、中心部分を点でクリックするだけで、抜けが良くなることもあります。
【操作方法】
[ 属性 (プロパティ) ] パネルで、[ 表示モード ] セクションの [ 境界線を表示 ]を無効にします。
[ 表示 ] に [ 白地 ] を選択します。
[ 選択とマスク ] の [ ツール ] パネルで、[ 境界線調整ブラシツール ] を選択します。
プレビューで、中抜き箇所の中心をクリックします。すると、中抜き箇所がワンクリックで白地に変わります。
同じ要領で、その他の中抜き箇所をクリックして行きます。複数が重なっている場合は、大小を問わず外側から内側へ、少しずつ増やしていきます。ワンクリックで効果が現れない箇所があっても、複数クリックする必要はありません。後の手順で修正します。
作例では、髪の毛の境界線の外側に、不要な背景が残っています。このような箇所は、広域をドラッグして消去しがちになりますが、[ 選択とマスク ] では、アプローチが異なります。
【操作方法】
オプションバーで、[ 元のエッジに戻す ] をクリックします。
[ 境界線調整ブラシツール ] で、エッジを検出した結果、不要な部分があれば、クリックして消去します。複数が重なっている場合は、大小を問わず外側から内側へ、少しずつ消去していきます。
ワンクリックで消去できる理由
ブラシの直径より大きな不要な部分が、なぜ、ワンクリックで消去できるのか…不思議だと思いませんか? [ 境界線調整ブラシツール ] は、通常のブラシツールのように、ドラッグ操作がメインです。しかし、その塗りの領域は、自動検出のサンプリングエリアとして参照される領域なので、ドラッグでもクリックでも、大きくても小さくても関係のないものです。
つまり、サンプルとして、不要なピクセルが減少すれば、それで改善されるのです。検出領域の塗りが「虫喰い」状態であっても、ワンクリックで少しずつ消去していく方法が、何よりもいちばんカンタンです。