基本がわかる!色かぶりの補正「ホワイトバランスと色温度」【2024】

基本がわかる!色かぶりの補正

自動補正を緩和する

[ 自動カラー補正オプション ] の適用結果は、定式化された処理で行われているので、対象画像に対して、必ずしも、最適なものとは限りません。作例の場合、全体的に青っぽい印象があり、白トビしている箇所も気になります。強くなり過ぎた補正を、緩和してみましょう。
自動補正を適用
自動補正を緩和する

設定値を確認

[ プロパティ ] パネルで、[ トーンカーブ ] の設定を確認してみましょう。各チャンネルの白色点 (調整ポイント) が、[ 出力 : 255 ] に調整されたことを表しています。
自動補正の設定値を確認
階調を伸縮する
たとえば、階調幅がいちばん短い [ チャンネル : ブルー ] では、現在のピクセル数のまま、階調レベル上において、歯抜け状態で並べ替えられ、0 から 255 レベルまで、伸ばされたことになります。
適用後のヒストグラムを比較 [ チャンネル : ブルー ] (概念図)

白色点を手動で調整

強くなりすぎた補正は、白色点を戻す方向に調整することで緩和させます。ここでは、調整範囲がいちばん少ない、[ チャンネル : レッド ] をベースに調整します。
【操作方法】
チャンネルに [ レッド ] を選択します。
[ 出力 : 255 ] の調整ポイントを選択します。
[ 入力 : 254 ] [ 出力 : 255 ] が設定されていることを確認してください。
[ チャンネル : レッド ] を確認
キーによる微調整
トーンカーブ上の調整ポイントを選択すると、[ 入力 ] と [ 出力 ] に、現在の階調レベルが表示されます。階調レベルの数値は、調整ポイントやスライダーをドラッグ、または、ボックスに直接入力して変更します。
ボックスを選択 (アクティブ) した状態で、[ ↑ ]、または、[ ↓ ] の方向キーを押すと、1レベルずつの微調整が行えます。

チャンネル・グリーンを調整

調整のベースにした [ チャンネル : レッド ] より、[ チャンネル : グリーン ] の白色点は、左側にあります。これを右側に移動すると、強くなりすぎた補正を緩和することができます。
【操作方法】
チャンネルに [ グリーン ] を選択します。
[ 出力 : 255 ] の調整ポイントを選択します。
[ 入力 : 210 ] [ 出力 : 255 ] を設定します。ヒストグラムが途切れている、その中間くらいに調整します。
[ チャンネル : グリーン ] を調整
マゼンタが強くなる
[ チャンネル : グリーン ] の [ 入力 ] レベルを大きくすると、ハイライト領域の階調レベルが暗くなり、マゼンタ系の色調が強くなります。
マゼンタ系の色調が強くなる ( Max 値)
作例の場合、中間色をスナップしているので、シャドウ領域は、カーブが押し上げられるカタチで明るくなり、こちらは、グリーン系の色調が、少しだけ強くなります。
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チャンネル・ブルーを調整

[ チャンネル : ブルー ] は、赤っぽくなった色かぶりでは、最も階調幅が短くなっています。それだけに、調整範囲が広いのも特徴です。キー操作で、1レベルずつの微調整が行いましょう。
【操作方法】
チャンネルに [ ブルー ] を選択します。
[ 出力 : 255 ] の調整ポイントを選択します。
[ 入力 : 180 ] [ 出力 : 255 ] を設定します。ヒストグラムが途切れている、その中間くらいに調整します。
[ チャンネル : ブルー ] を調整
トーンカーブの [ 自動カラー補正オプション ] を活用した、色かぶりの補正ができました。
色かぶりの補正ができた
イエローが強くなる
[ チャンネル : ブルー ] の [ 入力 ] レベルを大きくすると、ハイライト領域の階調レベルが暗くなり、イエロー系の色調が強くなります。
イエロー系の色調が強くなる ( Max 値)
作例の場合、中間色をスナップしているので、シャドウ領域は、カーブが押し上げられるカタチで明るくなり、こちらは、ブルー系の色調が、少しだけ強くなります。
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