Photoshop との出会い
私が本格的に Photoshop を使い始めたのは、1993年のバージョン 2.5 からです。『印刷業界500年目の大革命』と言われたかどうか定かではありませんが、その頃は、パソコンでデザインをする「DTP 革命」の真っただ中でした。
家電メーカーのカタログやポスターなどを手がけていた制作会社を退職し、フリーになって5年目を経過していましたが、私にとって DTP を導入するのは、資金的にかなり困難なことでした。
Macintosh と周辺機器、それにアプリケーションやフォントを加えて300万円！？企業や団体ならともかく、個人にそんな余裕など、あるはずがありません。しかし、Photoshop の「遠近法による画像の変形」を見て、これは使える！と思い、意を決して導入に踏み切ったのです。
それまでのグラフィックワークは、コピー機で複写した紙 (デザイン要素) を、カッターで切って貼付けていくコラージュ的なものでした。製品カタログのプレゼン用カンプを作成する上で、どうしても「遠近法による画像の変形」を使いたかった私は、高価な道具を手に入れたわけです。
それからは Photoshop との格闘でした。得られる知識と言えば、まずハウツー本を思い浮かべますが、書店でパラパラめくっては本棚に戻し続けました。どれも詳しくは書かれていましたが、私が求める核心に触れる本が見当たらなかったのです。それに、法外な価格…。これは独学でやるしかない！ と悟るのに、そんなに時間はかかりませんでした。
今まで、頭の中に抱いていても、カタチにすることが困難だったイメージができる…。まさに Photoshop は「魔法の杖」でした。しかし、仕事は待ってくれませんから、ひとつの課題ができるごとに方法を模索し、短時間でカタチにしていく慌ただしさ。基礎から学習する余裕はなかったです。
それでも結果的には、別の課題同士が結びつき、その中間を埋めながら、詳細な理解を深めていくことができました。「火事場の馬鹿力」とでも申しますか、目的を持って物事に集中するという、パワーの凄さを思い知ることとなりました。
Photoshop と出会って、20年以上経ちましたが、未だ毎日が発見の連続です。
共著・寄稿
●デジタルカメラ・マガジン 2004年12月号/インプレス ●MacPeople 2004年7月号/アスキー ●ゼロからつくるテクスチャデザイン2/MdN ●月刊MdN(Vol.81)特集「テクスチャを生み出す60の秘術」/MdN ●月刊MdN(Vol.80)「Photoshop 6.0 日本語版の全貌!!」/MdN ●月刊MdN(Vol.77)「Photoshop解体工房」/MdN ●月刊MdN(Vol.72)特集「テクスチャデザイン完全マスター」/MdN ●CGクリエイターズ年鑑2000/ワークスコーポレーション ●月刊MdN(Vol.69)特集「Photoshopでつくる不思議な９つの未来」/MdN ●月刊MdN(Vol.65)特集「3DCGとフォトショップでつくるクリエイティブワールド」/MdN 他
[ご紹介いただいた書籍・雑誌・新聞等]
●Yomiuri Weekly「詩の薬箱」2004年5月2日版/読売新聞社 ●Yomiuri Weekly「詩の薬箱」2003年1月26日版/読売新聞社 ●Yomiuri Weekly「詩の薬箱」2002年11月24日版/読売新聞社 ●Yomiuri Weekly「詩の薬箱」2002年10月20日版/読売新聞社 ●ディスプレイモニタ・デモンストレーション/NEC三菱電機ビジュアルシステムズ ●できるインターネット 2002年2月号/インプレス ●ホームページベスト5000 2002年春・夏版/アスキー ●ホームページベスト5000+5000 2001年秋・冬版/アスキー ●デジタルイメージギャラリー2001/インプレス ●CGクリエイターズ年鑑2001/ワークスコーポレーション●Photoshop 解体工房/MdN ●BSジャパン「Jプラス1」タイトルCG/日本経済新聞 ●デジタルイメージギャラリー2000/インプレス ●NIKKEIプラス1ギャラリー 2000年4月1日版/日本経済新聞 ●NIKKEI“X”CG美術館 2000年1月15日版/日本経済新聞 ●インターネットマガジン 2000年12月号/インプレス ●Yahoo! Internet Guide 2000年11月号/ソフトバンクパブリッシング ●WWWイエローページ vol.6/エーアイ出版 ●CGクリエイターズ年鑑1999/ワークスコーポレーション ●これがCG制作の現場だ！(Vol.2/３Ｄ編)/エージー出版 ●ウィンドウズ GIGA 1999年11月号/Digital EICHI GIGA編集部 ●DOS/V USER1998年11月号/宝島社 ●あちゃら1998年9月号/リクルート ●週間スパ1998年4月29日・5月6日合併号/扶桑社 ●KONPEITO Vol.5/ベッコアメ・インターネット出版部 他