基本がわかる!色かぶりの補正

基本がわかる!色かぶりの補正【3】トーンカーブで除去する

【Photoshop基本操作】色かぶりの原因やホワイトバランスのしくみが理解できたら、画像補正の最強ツール [トーンカーブ] に挑戦してみましょう。[トーンカーブ] には、[自動カラー補正オプション] という機能があり、難しい操作をしなくても、対象画像に適した設定を自動的に行ってくれます。



自動設定をフルに活用する!
[トーンカーブ] の [自動カラー補正オプション] は、シャドウ点、中間点、ハイライト点といった調整ポイントが、それぞれ、黒、ニュートラルグレー、白になるよう自動的に計算してくれるゴキゲンな機能です。適用後も編集できる調整レイヤーなら、設定がいつでも確認できるので、難解な [トーンカーブ] 攻略の手助けになります。自動設定から補正の糸口を見出すのも効率的な方法です。
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トーンカーブで除去する

[トーンカーブ] とは、[レベル補正] の調整点 (シャドウ、ハイライト) に加え、最大14個所のポイントを調整することができる「画像補正の最強ツール」です。カーブ操作で感覚的に補正できる反面、機能が複雑で理解するのが難しいツールでもあります。[トーンカーブ] を最初に操作する課題として、「色かぶりの除去」は適しています。
元画像→色かぶりを [トーンカーブ] で除去

[トーンカーブ] 調整レイヤーを作成する

素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅 : 1600 pixel]、[高さ : 1200 pixel] 、[解像度 : 72 pixel/inch]、[モード : RGB カラー] を使用しています。
素材画像を開く
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[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [トーンカーブ] を選択して、[トーンカーブ 1] を作成します。
[トーンカーブ 1] を作成
[トーンカーブ 1] を作成
調整レイヤーを作成すると、自動的に [属性] パネルが表示されます。
[属性] パネルを確認
[属性] パネルを確認
調整レイヤーとは?
調整レイヤーとは、ドキュメントやレイヤー単位で色調補正が行えるオプション機能です。調整レイヤーを作成することで、元画像の内容をそのまま保つことができ、設定した後でも再編集が可能になります。
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【Photoshop講座】基本がわかる!色かぶりの補正
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ヒストグラムとは?

[トーンカーブ] ダイアログで、まず目につくのは、何やら難しそうな山型のグラフです。これを「ヒストグラム」といいます。ヒストグラムは、画像内のピクセル分布を、明るさのレベル別にグラフ化したものです。横軸が明るさの階調レベル (O 〜 255) を示し、縦軸が分布されたピクセル数を示します。
ヒストグラムの読み方
ヒストグラムの読み方
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色かぶりを起こした画像の特徴

ヒストグラムを見れば、現在の画像の状態が正確にわかります。チャンネルを [レッド]、[グリーン]、[ブルー] に切り替えてみましょう。
[属性] パネルで、チャンネル [レッド] を選択します。
チャンネル [レッド] を選択
チャンネル [レッド] を選択
チャンネル [レッド] が選択されていることを確認し、表示されているヒストグラムを確認します。
チャンネルを切り替えてヒストグラム確認する
チャンネルを切り替えてヒストグラム確認する
階調幅を比較!
それぞれのヒストグラムを見比べてください。山型の左右の長さ (階調幅) が違いますね? これが色かぶりを起こした画像の特徴です。ピクセル分布がされていない領域の、最も明るいハイライト点を揃え、この山型の階調幅を整えると、色かぶりの除去は行えます。
階調レベルの長さとピクセル分布の比較
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ハイライト点が揃えば除去できるしくみ

R、G、B、それぞれの設定値が同じとき、つくり出されるカラーは、黒色か、グレーか、白色のいずれかです。中間調のグレーは、「明度」の差はありますが、「色相」や「彩度」を含まない、「ニュートラルグレー」という概念で統一されています。これは、どの階調レベルにおいても同じです。
RGB の設定値が同じになる (黒色)
RGB の設定値が同じになる (50% グレー)
RGB の設定値が同じになる (白色)
RGB の設定値が同じになる
たとえば、ハイライト点の階調レベルを「255」で揃えると、画像の最も明るい部分が真っ白になり、色かぶりが除去できるワケです。これは「255」に限らず、それより小さな数値でも同じです。この場合、最も明るいニュートラルグレーがハイライト点になります。

[自動カラー補正オプション] を設定する

[属性] パネルで、チャンネルに [RGB] を選択します。
チャンネルに [RGB] を選択
チャンネルに [RGB] を選択
[option (Alt)] キーを押しながら、[自動補正] をクリックします。すると、[自動カラー補正オプション] ダイアログが表示されます。
[自動補正] を option + クリック
[自動補正] を [option (Alt)] + クリック
[自動カラー補正オプション] ダイアログで、[アルゴリズム] セクションの [カラーの明るさと暗さの平均値による調整] をクリックします。
[中間色をスナップ] にチェックマークを入れて、[OK] をクリックします。
[自動カラー補正オプション] ダイアログを設定
[自動カラー補正オプション] ダイアログを設定
元画像 → [自動カラー補正オプション] を適用 (未調整)
色かぶりアルゴリズム
[トーンカーブ] の [自動カラー補正オプション] には、用途に合わせた4種類のアルゴリズムがあります。この中の [カラーの明るさと暗さの平均値による調整] は、色かぶりを除去するためのアルゴリズム (定式化された処理手順) で、ハイライト点の RGB が揃えられます。[中間色をスナップ] にチェックマークを入れると、画像内からグレーに近い色を検出して、ニュートラルグレーになるよう中間調を調整します。

[自動] の設定値を確認する

[属性] パネルで、[トーンカーブ] の設定を確認してみましょう。[レッド]、[グリーン]、[ブルー] のハイライト点が、それぞれ変化しています。
[トーンカーブ] のヒストグラムを確認
[トーンカーブ] のヒストグラムを確認
階調レベルの伸縮
次の図では、各チャンネルのハイライト点 (調整点) が、階調レベル「255」に調整されたことを表しています。
各チャンネルのヒストグラムを確認
階調レベルの伸縮は、シャドウ点、およびハイライト点を伸ばして、階調幅を増やします。たとえば、元のピクセル分布がいちばん短い階調幅のチャンネル [ブルー] は、歯抜け状態で並べ替えられ、階調幅が広いチャンネル [レッド] のようなヒストグラム形状に伸ばされます。

補正の適用度を調整する

[レイヤー] パネルで、[不透明度] に「75%」を入力して、[トーンカーブ] 調整レイヤーの適用度を調整します。
不透明度で適用度を調整
不透明度で適用度を調整
不透明度を 75% に設定
不透明度を 75% に設定
元画像でブレンドする!
[不透明度] での調整は、たとえば、「50 %」に設定すると、[トーンカーブ] の適用度が 1/2 弱まるので、ハイライト点の明るさも 1/2 に減少します。明るさを維持しながら色調だけを調整したい場合は、[トーンカーブ] の各チャンネルで、中間点の位置を微調整します。
不透明度による適用度の変化
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