基本がわかる!画像解像度の設定

基本がわかる!画像解像度の設定【4】アップサンプリング(解像度を上げる)

【Photoshop基本操作】画像のピクセル数を増やすことを「アップサンプリング」といいます。一般的には「解像度を上げる」と呼ばれる操作にあたります。アップサンプリングは、画質が劣化するのでオススメはできませんが、ピクセル情報の補間方法に[ディテールを保持(拡大)]を選択すれば、ディテールを維持しながらノイズを抑えることができるので、高品位なアップサンプリングが可能です。


2の倍数で解像度を上げる!
[ディテールを保持(拡大)]は、補間されるピクセルのブレンド率を高めながら、境界線のコントラストを高めるものです。この補間方法をさらに活かすには、ピクセル数を2倍、4倍、8倍…という倍数にします。2の倍数にすると、ピクセルのブレンド率が均等になるので、アップサンプリングの仕上がりがキレイになります。
基本がわかる動画を配信中!

チャンネル登録をお願いします!

         
アップサンプリング時の画質を向上させる!
低い解像度から高い解像度にアップサンプリングする場合、[再サンプル]の[補間方法を選択]に[ディテールを保持(拡大)]を選択すると、[ノイズを軽減]オプションが表示されます。アップサンプリング専用の補間方法と併せて、これらの機能が実践的に活用できるか試してみましょう。
現在のドキュメントサイズを確認する
対象のドキュメントを開き、[イメージ]メニューから、[画像解像度]を選択します。[画像解像度]ダイアログで、[幅]、[高さ]、[解像度]の数値を確認します。
[イメージ]→[画像解像度]
ショートカットキー:[option(Alt)]+[command(Ctrl)]+[I]
ドキュメントサイズを確認
ドキュメントサイズを確認
作例は[幅]が「363.05」mm、[高さ]が「241.13」mm、[解像度]が「300」pixel/inch でした。これを商業印刷のA4見開き(A3)サイズで、活用できる大きさにアップサンプリングしてみます。
ドキュメントサイズを変更する
[再サンプル]にチェックマークを入れ、[縦横比率を固定]が設定されていることを確認します。[幅]、または[高さ]にアップサンプリングする数値を入力します。ここでは、[高さ]に「303」mm を入力しました。これは、上下 3 mm ずつの塗りたしを含む、A3サイズ(297+3+3=303)の高さです。
ドキュメントサイズを変更
ドキュメントサイズを変更
解像度を変更する
[解像度]にアップサンプリングする数値を入力します。すると、[画像サイズ]と[寸法]の数値が大きくなります。[画像サイズ]は「34.9M」から「75.1M(変更前は 34.9M)」に大きくなり、[寸法]は「4288 px x 2848 px」から「6286 px x 4175 px」に増えました。
[解像度]に新しい数値を入力
[解像度]に新しい数値を入力
[画像解像度]変更前→[画像解像度]変更後
350 ppi は印刷の推奨値
アップサンプリングに用いた[解像度]の数値は、日本における商業印刷の一般的な推奨値です。これは使用されているスクリーン線数 175 lpi の2倍、面積比に対して4倍から求められています。
補間方法を選択して適用する
[再サンプル]の[補間方法を設定]をクリックして、[ディテールを保持(拡大)]を選択します。すると、[ノイズを軽減]のスライダーと入力ボックスが表示されます。
[ノイズを軽減]を設定
[ノイズを軽減]を設定
設定値を大きくすると、適用度が大きくなります。初期設定は「20」%です。[ディテールを保持(拡大)]は、輪郭の鮮明さや滑らかさを保ちながら、補間により粗くなりがちなノイズを抑えることができます。素材画像により[ノイズを軽減]の適正値は異なりますが、あまり大きくすると不自然さが出るので、20〜50%くらいがオススメです。すべての設定ができたら、[OK]をクリックします。
[ノイズを軽減]は、[フィルター]→[ノイズ]→[ノイズを軽減]と同様のアルゴリズムによって、ノイズを軽減させる機能です。
アップサンプリングの適用結果
アップサンプリングの適用結果
適用結果はわるくないが注意が必要!
高解像度のアップサンプリングなので、Web 上ではその違いがわかりにくいですが、繊細な髪の毛に歪な段差が生じたものの、画像全体から受ける印象は、約2倍に拡大したとは思えない美しい仕上がりでした。アップサンプリングは画質が劣化するので、原則的には行わない方が無難です。しかし、必要な場面に遭遇したら、[再サンプル]の[補間方法を設定]で、[ディテールを保持(拡大)]を試してみましょう。
         
基本がわかる動画を配信中!
チャンネル登録をお願いします!

この記事を書いた人

古岡 ひふみ
グラフィックデザイナー。商業広告等の制作会社を経て1988年よりフリー。大阪府箕面市在住。公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会会員。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です